蒸発器EVAPORATOR
液化ガス蒸発器とは
ガスの効果的輸送方法は液化ガスの状態で輸送することです。
消費側は液化ガス貯蔵タンクを設置し、蒸発器で液化ガスを気化して使用します。
蒸発器は蒸発部と加温部で構成され、蒸発部では液化ガスを気化してガスに、加温部では気化された低温ガスを常温にします。加圧器は液化ガス貯蔵タンク内のガス圧力を高めるものです。ガスの種類としては、酸素、窒素、アルゴン、ヘリウム、水素、炭酸ガス、メタン、プロパン、エチレン、天然ガス等の沸点が常温以下の液化ガスです。酸素を助熱剤として使用する鉄鋼、造船、雰囲気ガスとして窒素を利用する化学、電子工業の分野など、液化ガスを使用するところでは蒸発器は不可欠のものです。
特徴
- 高い熱効率のアルミニウムスターフィン構造
- 放射状に広がるフィンとパイプを一体成形したアルミニウム合金押出形材(スターフィン)を使用しているため、伝熱面積が大きく、結氷しても長時間フィンを埋めることがなく、高い熱効率を維持します。
- 経済性抜群の空気加熱式
- 大気の上から下への大きな自然対流を利用した空気加熱式であるため、熱源または動力源の必要がなく経済的です。
- 耐久性の高いアルミニウム構造
- アルミニウム合金は低温強度に優れており、熱による伸縮も設計的に考慮していますので、耐久性は十分です。
- 豊富な流体で設計
- 窒素(N2)、酸素(O2)、アルゴン(Ar)およびLNGをはじめ、さまざまな流体に対応した機器を設計しご提案いたします。
また、近年では水素(H2)を使用する蒸発器や加圧器の製造にも力を入れています。
2020年10月、政府によって2050年までに温室効果ガスの排出をゼロとする脱炭素(カーボンニュートラル)を目指す宣言がなされました。このような状況において、燃焼しても二酸化炭素を発生せず、製造方法も多様な「水素(H2)」をエネルギーとして活用することが注目されています。 - 特注品、付属設備へも対応できる柔軟な設計
- 機器の増設や現場設備 の更新をご検討のお客様に向けて、現行設備を有効活用した特注品を ご提案させていただきます。
また、その他の流体対応機器、車載式のローリー車用加圧器、各種付属品 着霜を解氷するための散水装置など)の製作も行っております。
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ローリー車用蒸発器
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散水装置