THERMO-COIL排熱回収用熱交換器・
顕熱交換器(サーモコイル®)

サーモコイル®・熱回収Q&AQ&A

サーモコイル®や熱回収に関して、よくあるご質問をQ&A形式でまとめました。
ご参照ください。

Q1.導入検討をしたい場合はどのような条件提示が必要ですか?

A

給排気の温度(℃)、風量(Nm3/min)、流体の性状をご連絡いただければ、概算資料のご提示が可能です。

Q2.温度効率はどのように求めるのですか?

A

温度効率とは給排気の温度差の内、何割が給気温度上昇又は排ガス温度降下に寄与したか?で示されます、計算式は下記のとおりです。

Q3.どの程度まで高い効率の製品を提供できますか?

A

温度効率70%以上の製品も生産可能です。実際の検討は設置スペース、費用対効果を考慮し設計・生産します。温度効率50~60%の製品を最も多く供給しております。

Q4.どの程度まで高い温度の排気を熱回収できますか?

A

ボイラーの予熱ヒーターや石油化学プラントの加熱炉用途で380℃~400℃程度の排気を熱回収しております。諸条件により異なりますので、営業担当迄お問い合わせください。

Q5.給排気温度と風量はどのように測定するのですか?

A

一般的には、排気側入り口と給気側入り口に「測定穴」を設け、測定口に測定器を挿入し、複数個所測定します。
詳しくは JIS B8330 /A1431 等 をご参照ください。

Q6.熱回収量はどのようにして求めるのですか?

A

Q = Vs × γs × Cps × (T2-T1) × 60 ÷ 3.6

Q :熱回収量(W) *1W=3.6KJ
Vs :給気(低温流体)の流量(Nm3/min)
γs :給気(低温流体)の比重量(kg/Nm3) *乾き空気の場合γs=1.293kg/Nm3
Cps:給気(低温流体)の比熱(at入出側平均温度)(KJ/kg℃)
T1 : 給気(低温流体)入側温度(℃)
T2 : 給気(低温流体)出側温度(℃)

温度 (℃) 0 20 40 60 80
比 熱 1.0046 1.0046 1.0088 1.0088 1.0088

Q7.サーモコイルはどのように設置できますか?

A

サーモコイルは設置方法によって「垂直設置、水平設置、上下フロー」の3タイプがございます。
ヒートパイプ作動原理の都合から、いずれも高温側を「下」にする必要がります。
「水平置き、上下フロー」の場合、設置架台を傾けるか、もしくはサーモコイルケーシング内でヒートパイプを予め傾けておく必要があります。

  • 垂直設置
  • 水平設置
  • 上下フロー

Q8.サーモコイルにメンテナンスは必要ですか?

A

流体(気体)に含まれるダストを洗浄する必要がある場合を除き、通常仕様では特段のメンテナンスを必要としません。

Q9.排気にダストが多く含まれています。何か対策はありますか?

A

サーモコイルの排気入り口前でフィルターによる異物捕集をして頂くのが効果的です。
また、サーモコイル内のヒートパイプを分割し、メンテナンス用点検窓を設けることで、定期的に洗浄できる仕様を用意しております。
詳しくは営業担当者にお問い合わせください。

Q10.ドレンが発生する場合、対策はありますか?

A

ケーシングにドレンソケット(排水口)を設け、ドレンを排出できるように致します。

Q11.設置後の性能確認はどのように行いますか?

A

給排気の風量及び温度を測定できれば、設計性能との比較で評価が出来ます。
また、燃料消費の減少量を確認することで、間接的に評価することも可能です。

Q12.サーモコイルを廃棄する時、注意事項はありますか?

A

製品にはフロン類が使用されていることがあります。
廃棄の際は営業担当迄お問い合わせください。

Q13.サーモコイル導入に国の補助金制度などを活用できませんか?

A

省エネ達成の為の導入機器としては利用可能なものもあります。
詳しくは営業担当迄お問い合わせください。

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